アウグスト・ケスラーは、小樽を使用するアスマンハウゼンからの赤ワインの偉大なイメージを復興させる為に10年間活動し、見事に成功を収めた。ドイツではそのリストに彼のシュペートブルグンダーを載せていないレストランで素晴らしい店はまずない。彼の主な仕事はエアバッハのシュロス・Reinhaushausenのエステートを管理することであるが、ケスラーは現在最先端の手法から離れ、特定のワインには新樽を巧みに使用している。更に彼は、より魅惑的で甘いリースリングに彼のコミットメントを広げている。1996年のレンジは、これまでこのエステートが生み出した中で、そのスタイルにおいて最も素晴らしいワインを生み出した。更に特に素晴らしいのが、ホレンベルクからのロゼのベーレンアウスレーゼであった。収量は大変低いが、1995年から1996年まで赤ワインは大変素晴らしい品質であった。1997ヴィンテージは、春の霜が収穫の可能性を大幅に損なったが、全く変わらない出来であった。出来上がったワインが大変素晴らしいできであったことは、ほとんど奇跡である。
目標は存続する真の伝統と現代的なワイン生産を共有させる方法を見つけることである。
ラインガウ地方のアスマンハウゼンに位置するこのワインエステート、アウグスト・ケスラーは、(リースリングとシルヴァーナーワインの為の)Lorchにある葡萄畑から成り、この場所はリューデスハイム周辺の丘陵に位置し、”アスマンハウザー・ヘレンベルク”と呼ばれる地域にある。アウグスト・ケスラーは1977年に若くして彼の両親からこのエステートを受け継ぎ、葡萄畑を質的に最高の場所で18ヘクタールまで拡大した。マナーハウスとセラーは”アスマンハウザー・ヘレンベルク”の粘板岩の露出面に直接位置する。北米とフランスのワイン生産地で得た経験は、アウグスト・ケスラーに品質を特に重視することの価値を教えた。これは葡萄畑やセラーでの基準向上させることであり、かつて”アスマンハウザー・シュペートブルグンダー”を世界的に有名にした特徴的な風味を生み出している。更にリューデスハイマーベルク産のリースリングに、特有の酸味と自然の残糖間の良いバランスを与えている。
葡萄畑
ワインの品質は葡萄畑から生まれる。歴史的に、気候的に、また地理的に確立された葡萄畑の立地の評判に加え、このワイナリーの重要な要素は、厳しく管理され品質を重視した葡萄畑の運営である。
急斜面をもつ丘陵という立地が、西と南西に面したこれらの畑がユニークなワインを生み出すのに理想的な場所であることを示している。アスマンハウザー・ヘレンベルクは、熱を蓄える千枚岩の上に位置する。
その微気候と多孔性土壌は、この葡萄畑で長い歴史を享受するシュペートブルグンダーワインにとって理想的な立地である。ケスラーは、ヘレンベルク中心部の葡萄畑からクラッシクなシュペートブルグンダーワインの為の葡萄を得ており、これは高濃度のエキスと濃縮された果実のアロマを持つ。
リューデスハイムの丘陵の風化した粘板岩は、土壌の有孔性に加え極度に傾いた斜面という性質と、葡萄畑の畝間では温度が高いことにより、濃縮された果実味を持ちニュアンスに富むリースリングワインを生み出し、これは生き生きとしていると同時にしっかりとした酸味を持つ。
セラー
ケスラーワインの熟成行程は、1793年に”アスマンハウザー・ヘレンベルク”の粘板岩から切り出された二階建てのワインセラーで行われる。セラーの低い温度がリースリングワインの理想的な発酵を可能にし、これはステンレススティールタンクで還元的に行われる。シュペートブルグンダーワインはアロマラクティック発酵の後、225l入りオーク樽同様伝統的なオーク樽(容量600lと1200l)でも熟成と貯蔵がなされる。約14ヶ月後には個々の樽が各々のタイプのオーク樽のキャラクターを引き出す。
酒石の結晶はワインの品質に影響を与えないが、両者の間には興味深い相互関係がある。低温でのゆっくりとした発酵は、ワインの複雑なアロマを保持するのを助ける。更にこれはワインが桶の中に入っている時より後に、ボトル中で酒石ができるという結果を生む。それ故結晶は優れたワインメーカーとワインの品質の証とみなすことができる。
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