クロ・デュ・クロシェ
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正統派の誕生
20年代のアールデコは、単純さと、幾何学的形態による洗練された形を主張するものでした。時代が求める美しさに呼吸するように、ジャン・バティスト・オーディーは、ポムロール台地の中心に位置する偉大なテロワールと出会いました。低い石垣に囲まれた見事な庭園、後方に見える教会・・・。 アペラシオンの正統派となるクロ・デュ・クロシェが誕生しました。
ルーツを忠実に
奇抜さや華美な装飾は見られません。ただ、独立したユニークなスタイルがあるのみです。畑は、栽培者の精神と葡萄を育む台地に忠実です。希少性の高い青みがかった粘土質の土壌が、葡萄樹を養うと同時に鍛えます。こうして、葡萄樹は、力強さと個性（深み、ピロートのなめらかさ、洗練さとエレガンス）を土壌から吸収するのです。
時の流れに任せて
初めの数年は、アロマが堅く控えめですが、斬新さと力強い個性が年とともに現れてきます。ポムロールの王様メルロの持ち味である黒系果実、スミレ、トリュフはもちろんのこと、スパイス、タバコ、メンソール、タバコといった香りや、カベルネ・フランの古樹の持つ新鮮味や繊細さもすべて備わっています。すぐに楽しむ風潮をよそ目に、クロ・デュ・クロシェは永遠に刻まれた道を歩んでゆきます。
