メドックの5級で、畑はポイヤックの最も高所の地域の一つにある。シャトー・グラン・ピュイ・ラコスト・サン・ギランとも呼ばれたシャトー・グラン・ピュイ・ラコストの記録に残された歴史は、15世紀に遡る。その頃ここはドゥ・ギロー氏に属しており、彼の娘の一人はボルドー議会の議員であるドゥ・ジャン氏と結婚した。サン=ギル氏と結婚したのはジャンのひ孫娘であり、サン・ギル氏の名前はいまだにラベル上に書かれている。彼はサノヴレス・ドゥ・ローヴのメンバーであり、彼の娘の一人はラコスト氏と結婚する際にグラン・ピュイの敷地の一部を受け取り、故にグラン・ピュイ・ラコストである。
このドメーヌはシングルユニットをカバーし、これはポイヤックの南、グラン・ピュイ(大きな塚)の名の由来である高台の上にある。(〈グラン・ピュイ〉と呼ばれる場所の由来は、クロード・マスによって作られた地図上で1709年に発見された。)この高台は、素晴らしい水はけを保証し、敷地の真ん中に全ての余分な水を集める池があるので、なおさらそうである。
一つのことが確かである: メドック全ての格付けされたクリュのなかで、1855年の格付け時に持っていたのと同じ畑を所有している、稀なクリュの一つである。このエキサイティングなシャトーは1850年に建てられ、ちょうど1737年に遡る古い住居の増築部分である。この日付がフロントポーチに彫り刻まれているのを、現在でも見ることができる。
ボリー家は現在のオーナーであり、1980年のヴィンテージ以来古いキュヴィエールをステンレススティールに取り換えた。1978年の購入時には幾分荒廃していたこのシャトーは、現在趣のあるように改装された。畑の大部分はバージの高台上にあるシャトー前の一区画である。
- セカンドラベル: ラコスト・ボリー
- 畑の面積: 50ha
- 土壌: 非常に深い目の粗い砂利の下層土
- 酵母の添加: 最初のタンクにのみ添加
- マセラシオンの期間: 15~21日
- 発酵の温度: 30度
- 発酵のコントロール: 温度調節機能付き
- 発酵槽のタイプ: ステンレススティール
- 樽の年令: 新樽を30%使用
- 樽熟の長さ: 18~20ケ月
- 清澄: 卵白
- フィル.ターの使用: なし
- ボトルのタイプ: ボルドレーズ
- シャトーにおける壜詰め: 100%
- 品種: 70%カベルネ・ソーヴィニヨン、25%メルロー、5%カベルネ・フラン
- lhaあたりの葡萄の木の本数: 10,000
- 平均樹齢: 38年
- 1ヘクタールあたりの生産量: 45~47hl
- 収穫: 手摘み
- 平均生産量: 13~14,000ケース
- 畑の分布: 1区画
- 貯蔵: 7~20年
- サーブするときの温度: 17度
- 料理との組み合わせ: ラム・子牛・家禽・デリケートな猟鳥獣の肉とパーフェクトである。