「かけがえのない地球の生物的多様性が、どんどんと減じられていくこの時代。イタリアワインに課せられた役割とは、世界で最も多種多様な葡萄品種と、同じく多様なワインのスタイルを提供し続けることだろう。ピエモンテ州のネッビオーロ(バローロ、バルバレスコ)から、シチリア州のネーロ・ダーヴォラまで——その間にはバルベーラ、ドルチェット、モスカート、サンジョヴェーゼ、モンテプルチアーノ、ヴェルディッキオ、アリアニコ、ネグロアマーロほかの数百品種がひしめいている。大小の気候、土壌、標高も多彩なイタリアは、万華鏡のように変化していく、香りと味わいのパノラマを生み出すことができる。過去三十年間にイタリアもまた、ワイン造りのテクニック/テクノロジーにおいて猛烈な進歩を経験してきている。今日この国では、葡萄樹のクローンやバイオタイプに関する集中的な研究が行われているのだが、それはワインの品質をその究極の源、すなわち葡萄畑から向上させようという試みに他ならない。適切なマーケティングさえなされれば、イタリアワインの未来は明るいように思われる。バラエティに富むイタリア料理の伴侶として、理想的なのは言うまでもないことで、イタリア料理は現在世界中で人気を高めているのだ。」
ニコラス・ベルフリッジ, マスター・オブ・ワイン
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