テイスティングノート
芳香が強くエレガンスなノーズを持つ。 赤いバラの花びらの含みを示し、カモミールやラベンダーが、
デリケートなザクロや赤いチェリーのような赤い果実と混ざり合う。軽い風味はシラーの繊細さを示す。強さ以上にワインはジューシーでフレッシュ、柔らかなタンニンが、クリーミーさでほぼ支配された生き生きとしたフレッシュ感を持つ風味とのバランスへ張りを与える。
葡萄: 97% シラー、 3% ヴィオニエ
畑:サン・ラファエル 平地
区画: ラ・エスペランサ17
海からの距離:70 Km
土壌タイプ:若く浅い火山堆積層
気候::地中海性気候で太平洋の影響を強く受ける。夏は乾燥したと冬は冷涼で降雨量が多い
収量: 9 ton/ha
熟成:18ヶ月間300リットルの樽で熟成。内20%は新樽。フレンチオーク樽使用。
熟成ポテンシャル: 8+ 年
ワインメーカーのコメント
果実は手摘みでワイナリーに運ばれ、不要な要素を取り除く。選果された房は除梗し、破砕することなく、葡萄は直接小さなステンレススティールに移される。アルコール発酵は24~28℃で7日間続ける。発酵やワインメーカーの試飲状況により、一日に2~3度のポンピングオーバーを行う。全体のマセラシオンに要する日数は26-30日間。ワインは300リットルのフレンチオーク樽で熟成している際にマロラクティック発酵が自然に行われる
ボトリング前にフィルター掛けを行う。
収穫
2013~2014年はかつてない非常に寒いヴィンテージであったと歴史に残るだろう。9月後半は連日、春霜に襲われるという時が何度もあり、マウル・ヴァレーだけでなく、チリ全体で葡萄の収量に大きな影響を及ぼした。特に白葡萄の萌芽や結実で大きなダメージを受け、黒葡萄品種全種の収量も落ちた。発芽からヴェレゾンまでの2013年9月-2014年1月の間、低温であった為、生育のスピードが落ちた。しかし、1月から3月までのシーズン後半で状況は変化し、高い気温が、生育の遅れを取り戻した。最終的に、約2週間遅れて収穫した葡萄から出来たワインは、より穏やかなアルコール濃度を持ち、高い酸度、全体としてはフレッシュで爽やかなフルーツの特徴を持ったものが造られた。
pH: 3.58
合計酸度: 5.0 g/l
残糖: 2,2 g/l