BIG WEEKS 21/09
説明
マッセートでは、ワインには出来る限り手を加えません。
私たちは、シンプルに自然そのものの特徴を捉えそれを最高のレベルにするということが目標なのです。
テイスティングノート
特に日照量が多く乾燥したヴィンテージから成熟と凝縮感の全てを閉じ込めることが出来た、マッセート 2017 年は間違いなくこのヴィンテージの賜物です。色はほぼ黒色、凝縮された黒い果実の豊かで熟した香りがあり、わずかにスパイスとリコリスが感じられます。口に含むと、素晴らしい果実の凝縮感と熟成感が見事なバランスとフレッシュさと共に感じられます。タンニンは非常にきめ細かく、ヴェルヴェットのようなテクスチャーで、フルーティーな長い余韻と生き生きとした酸がフィニッシュに爽やかさを添えます。これまでで最も暑いヴィンテージから生まれましたが、2017 年は豊かさと優雅さを確かに備えているという点において非常に典型的なマッセートと言えるでしょう。
畑 / 醸造方法
気候と作柄：2017年は最も暑く、乾燥した年として歴史に残るでしょう。例年の平均気温よりも3度ほど高く、発芽は例年より2週間も早まりました。ぶどうの成長周期については、4月末にかけて冷涼な時期が一時的にあったこと以外、暖かく乾燥した気候のおかげでキャノピー(ぶどう樹の緑の葉に覆われた部分)が増えることがありませんでした。開花と実止まりは順調でしたが、水分が少なかったため枝と果実のサイズは小さいままでした。7月と8月はほとんど降雨が無く温暖な気候でしたが、幸運にも夜間十分に低い気温の日が続いたおかげでぶどう樹が暑さから回復し、果実の成熟が進み素晴らしい酸を保つことができました。収穫は8月24日から、これまでで最も早く始まり8月24日と30日の間のわずか3日間で収穫を終えました。このような特殊な気候条件となったことから、ぶどうは区画ごとではなく樹齢ごとの収穫が行われ、結果として4つの異なる収穫ロットとなりました。
醸造と熟成
収穫は、15kg容量の箱を使用して手摘みで行っています。除梗前と除梗後の2回にわたってぶどうを丹念に選別し、続いて軽く破砕します。醗酵はステンレスタンクとコンクリートタンクの両方を使用し、わずかに木樽内でも発酵を行います。果実が小さく非常に凝縮しているため、抽出は出来る限り力を加えず数回のパンプオーバーを行い、25°Cを超えない低温で発酵させることにより果実の生き生きとしたフレッシュさを保ちました。マセラシオン(醸し)も、ステンレスタンク内で合計21日未満と短期間で行いした。マロラクティック醗酵はオーク材の新樽100%で行い、それぞれの区画ごとに12ヶ月間熟成。その後ブレンドの工程を経て、さらに1年間バリックにて熟成することにより合計24ヶ月の熟成期間となりました。そしてマッセート2017年もまた例年通り、出荷前の12ヶ月間、瓶内熟成が行われました。
受賞歴
ワインスペクテイター 95 ポイント！
ヴィナス 96-99 ポイント！
ジェームズ・サックリング 98 ポイント！
