葡萄品種:44%メルロー, 26% カベルネ・ソーヴィニヨン, 18% プティ・ヴェルド, 12% カベルネ・フラン
「レ・セッレ・ヌオーヴェ・デル・オルネッライア2016年はボルゲリの特別な気候の特徴が全て表現された類い稀なヴィンテージでした。色は濃く、完熟した赤い果実やスパイスの香りが感じられます。口に含むと豊かで、丸みがあり、素晴らしくヴェルベットのような舌触りのタンニンが広がります。今すぐに楽しむこともできれば、長期熟成のポテンシャルも兼ね備えたワインです。」
ワイナリー責任者・醸造責任者 アクセル・ハインツ 2018年5月気候と作柄
年々そのような気候が標準のようになりつつありますが、2016 年の冬は異常なほど暖かく、2 月は 豪 雨に見舞われました。発芽は、例年通り 3 月の最終週でした。土壌中の十分な水分と温暖な 気候により、4 月は例年より早くブドウ樹が生育しました。5 月にかけて気温は例年並みに戻り、 僅かに生育のスピードは緩やかになり、乾燥して天気の良い5月最終週に開花し、良い果実になる ために準備万端な状態になりました。 夏は例年並みで、降雨量がほとんど無かったことにより成熟期間における果実に対する水ストレ スのレベルが高まりました。例年 8 月の休暇シーズンに起きる嵐も起きず、収穫の初めの段階の 間中は水ストレスの状態が維持されました。幸運にも、昼夜の顕著な気温差があったおかげでブ ドウ樹は日中の暑さから回復することができました。果実の生熟が着実に進んだ結果、素晴らし いポリフェノール成分のポテンシャルと、糖度と酸度のバランスのとれたぶどうになりました。 収穫は例年より早めに、8 月 24 日からメルローの若樹から始まりました。9 月中旬まで適度な雨量 があったおかげで日照もありながら適度な気温で、土壌中の十分な水分により成熟が止まることなく、ほぼ完璧な条件で収穫することができました。10 月 12 日に、最後のカベルネ・ソーヴィニ ヨンとプティ・ヴェルドの収穫が終わる。
醸造と熟成
15kg容量のかごを使用し手摘みによる収穫を行っている。除梗前と除梗後の2回にわたって丹念 にぶどうを選別し、続いて軽く破砕。醸造は各品種、区画ごとに別々に行っています。アルコー ル醗酵はステンレスタンクを使用し、26 ~30 の温度で2週間行い、そのまま引き続き10~15日 間のマセラシオン(醸し)を行っている。マロラクティック醗酵はステンレスタンク内で始まり、樽(新樽25% 、1年樽75%)に移した後終了。ワインは完全に温度管理された当社のセラーにて15ヶ月間熟成を行う。バリック樽内での熟成が始まった12ヶ月後にブレンドの工程を経て 、再び樽にてさらに3ヶ月間熟成を行う。そして、瓶詰め後更に6ヶ月間の瓶熟成を行った後出荷している。